Kt/Vだけでは透析量ははかれない。

透析量を示す一つとして、HDP(透析プロダクト)のお話をしましたが、Kt/Vも昔から透析量の指標として使われてきました。しかし、医者は患者さんにその数値を話していないことが多いから、自分のKt/Vを知らない患者さんも多いでしょう。

 Kt/V(ケーティー・オーバー・ブイ)= 標準化透析量
透析により、特に尿素などの小分子量の老廃物がどれくらい除去されたかを示す指標。

K=尿素のクリアランス(ml/分)
t=透析時間(分)
V=患者の体水分量(ml)

この値は、透析患者の予後にも影響して、最低1.2以上とか、1.4以上を推奨するなど言われています。
しかし、Kt/Vを絶対視することは危険です。

体格の小さい女性などは、Kt/Vが見かけ上大きくなり(体格のVが小さいため)、Kt/Vだけに頼ると透析不足に気づかないことがあります。
また、週3回の透析を基準としており、週4回以上の透析患者では正確に測定できません。
同じKt/Vの数値でも透析時間が短ければ予後が悪くなる可能性も言われています。
あくまで、尿素という小分子のみのクリアランス量で測定していて、他の物質の除去については一切考えていません。

透析効率や透析量の指標の一つですが、総合的な面から自分の透析量が十分足りているのかどうか、判断してもらう必要があるでしょう。おぐら内科・腎クリニックでは、透析量を上げるためのさまざまな努力を惜しみません。すべては透析患者が元気で生活できる私たちの理念に従うものです。ともに考えていきましょう。

             おぐら内科・腎クリニック (栃木県小山市)  小倉 学