「On-line HDF」 VS 「V型ダイアライザー」

以前のブログで昨今はV(5)型ダイアライザー(透析膜)全盛期とお話しました。
つまり、従来のHDのやり方のまま、β2MGの除去能力にもっとも優れるV(5)型などのハイパフォーマンス膜IV(4)型、V(5)型などのダイアライザー)はたしかにβ2MGの除去能力ではOn-line HDFに引けをとらず、海外の前向き研究でも生命予後に差が見られないなど、十分HDFの代わりになるのではないかと、今年のHDF研究会でも激論交わされていました。
ただし、これらの研究はあくまで、西洋で主流である後希釈HDFとの比較です。
患者の症状を取るのに有益な前希釈HDFはそもそもβ2MGの除去能力に主眼を置いていません。

おぐら内科・腎クリニックでは、長時間透析も推進しますが、さまざまな事情で長時間透析ができない患者さんも大勢いらっしゃいます。そのような患者さんでもしっかり透析で無症状透析を受けられるもっとも強い武器が前希釈On-line HDFではないかと考えています。

つまり、前希釈のOn-line HDFは
「患者さんの困っている日々の症状をすぐに改善することに主眼をおいた治療」
だと考えます。

前希釈HDFの有用性を示す大規模な臨床成績が世界で評価される日が来ることを願っています。
  
  おぐら内科・腎クリニック (栃木県小山市)   小倉  学